WHISKEYWORLD / ガイド

バーボン・アメリカンウイスキーの用語と規格

バーボン・ライ・テネシーなどアメリカンウイスキーの規格と用語を、収録している蒸溜所と製品のデータにもとづいて解説します。ラベルの読み方がわかると、銘柄選びの精度が上がります。

蒸溜所と銘柄

1792とベリー・オールド・バートンの違い|熟成年数と度数
バートン1792蒸溜所の銘柄の違いとして確認できるのは、熟成年数、瓶詰め度数、ブレンドかどうか、樽フィニッシュの有無です。マッシュビルの比率はどの銘柄も公表されておらず、ハイライ系と確認できたのは1792 スモールバッチ…
同じ蒸溜所のバーボン銘柄|ブラントン・エライジャクレイグなど
アメリカンウイスキーでは、大手の蒸溜所が1か所で多くの銘柄を造っています。銘柄を分けているのは主にマッシュビル(穀物の配合)と熟成年数、瓶詰めの度数です。このページでは、当サイトで確かめた蒸溜所を一覧にしました。
バーボンの親会社とは|大手グループ別の傘下ブランドと日本企業
ジムビームとメーカーズマークはサントリーグローバルスピリッツ、ワイルドターキーはカンパリ・グループの傘下で、フォアローゼズは2026年4月1日にキリンからE.&J.ガロ・ワイナリーへ移りました。所有関係は買収や売却で変わ…
バッファロー・トレースとブラントン、ウェラーの違い|穀物配合
バッファロートレース蒸溜所の銘柄は、マッシュビル(穀物の配合)、熟成年数、瓶詰め度数で造り分けられています。看板の「バッファロー・トレース」とイーグル・レアは低ライ麦のマッシュビル#1、ブラントンは高ライ麦の#2、W・L…
アメリカの蒸溜所の歴史|創業年の年表と最古級の蒸溜所
アメリカのウイスキー蒸溜所は、いつ、どれだけ生まれてきたのか。このページでは、本サイトが収録する米国のウイスキー蒸溜所・生産者のうち創業年の記録があるものを年代順に並べ、蒸溜所の一覧や種別の図鑑とは別の「時間軸」からアメ…
エヴァン・ウィリアムスとエライジャ・クレイグの違い|熟成年数
ヘヴンヒルの5銘柄は、穀物の配合比率であるマッシュビルと、熟成年数・瓶詰め度数で造り分けられています。エヴァン・ウィリアムスとエライジャ・クレイグはコーン78%の同じマッシュビル、ラーセニーは2番目の穀物をライ麦から小麦…
ジムビーム・ノブクリーク・ブッカーズの違い|熟成年数と度数
ジムビーム系の6銘柄は、2種類のマッシュビルと、熟成年数・瓶詰め度数の組み合わせで分かれています。ジムビーム・ノブクリーク・ブッカーズ・ベイカーズはコーン77%/ライ麦13%/モルテッドバーリー10%の低ライ系、ベイゼル…
定番バーボンの違い|度数・マッシュビル・年数を比較
日本で正規品が買える定番バーボンを並べると、度数は40%から50.5%まで分かれ、熟成年数を商品名に入れているのはノブ クリーク 9年とイーグル・レア 10年です。マッシュビルの比率を確かめられたのは4本で、ほかは比率を…
定番ライウイスキーの違い|度数・ライ麦比率・年数を比較
このサイトが定番として載せるライウイスキーを並べると、度数は42.4%から55%まで、ライ麦の比率は公表・報道されている範囲で51%からほぼ100%までの幅があります。商品名に熟成年数が入るのはホイッスルピッグ 10年だ…
ワイルドターキー・ラッセルズ リザーブの違い|熟成年数と度数
ワイルドターキーとラッセルズ リザーブは、ケンタッキー州ローレンスバーグのワイルドターキー蒸溜所がバーボンとライを瓶詰めしている2つのブランドです。ラッセルズ リザーブは各バッチの樽をエディ・ラッセルが手作業で選び、10…

ラベルの規則

種類と分類

アメリカンシングルモルトとは|2024年12月に定まった規格
アメリカンシングルモルトウイスキーは、TTB(米国財務省アルコール・タバコ税貿易局)が2024年12月18日に連邦官報で公表し、2025年1月19日に施行した規格にもとづくウイスキーである。米国内で仕込んだ麦芽大麦100…
ブレンデッドバーボンとは|ストレート20%と51%の違い
米国のブレンデッドウイスキーは、ストレートウイスキーを20%以上含み、残りをウイスキーかニュートラルスピリッツ(95%以上で蒸溜したアルコール)で補ったものと、連邦規則27 CFR 5.143が定めている。同じ種類のスト…
バーボンとは|法定の条件とケンタッキー州以外で造れる理由
バーボンは、米国で蒸溜・熟成し、原料の51%以上にトウモロコシを使い、内側を焦がした新しいオーク樽で貯蔵したウイスキーである。条件は連邦規則27 CFR 5.143が定めていて、産地の条件は「米国内」だけなので、ケンタッ…
バーボンとライウイスキーの違い|原料・味わい・度数
バーボンとライウイスキーを分けているのは、主原料に使う穀物の一点です。樽や度数にかかる条件はほぼ共通しています。
バーボンとスコッチの違い|原料・樽・産地のルールを並べて比較
バーボンとスコッチの違いは、突き詰めると「味の好み」の話ではなくルールの違いです。どちらも法律で原料・樽・熟成期間・産地が定められていて、その規定の差が両者を別のカテゴリーとして隔てています。ここでは両者の要件を項目ごと…
テネシーウイスキーとバーボンの違い|リンカーン郡製法とは
テネシーウイスキーとバーボンは、対立する2つのカテゴリではありません。テネシー州法は、テネシーウイスキーを、バーボンと同じ製造要件を満たしたうえで、さらに「熟成前にカエデの炭でろ過する」という工程を経たものと定めています…
コーンウイスキーとは|バーボンとの違いは原料比率と樽の規定
コーンウイスキーは、連邦規則27 CFR 5.143において、トウモロコシを80%以上含む発酵もろみから160プルーフ以下で蒸溜したウイスキーと定められている。バーボンウイスキーの原料要件がトウモロコシ51%以上であるの…
ハイライバーボンとは|法的な定義がない呼び名とライ麦の比率
ハイライバーボンとは、バーボンの要件を満たしたうえで、副原料のライ麦をふだんより多く配合したマッシュビルの通称です。法律にもラベル規格にも「ライ麦何%以上」という下限はなく、蒸溜所と愛好家のあいだで使われる慣習的な呼び名…
ライトウイスキーとは|160プルーフ超で蒸溜する米国の区分
ライトウイスキーは、米国の連邦規則27 CFR 5.143が定めるウイスキーの区分の一つで、穀物の発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)を超える度数で蒸溜し、使用済みのオーク樽か焦がしていない新しいオーク樽で貯…
米国のモルトウイスキーとは|アメリカンシングルモルトとの違い
米国で「Malt Whisky」と表示できるのは、大麦麦芽を51%以上含む発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク樽に125プルーフ(62.5%)以下で詰めて貯蔵したウイス…
ライウイスキーとは|ライ麦51%以上の条件と種類の違い
ライウイスキーは、米国の連邦規則27 CFR 5.143の表で、ライ麦を51%以上含む発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク樽に125プルーフ(62.5%)以下で詰めて貯…
ウィートウイスキーとは|バーボンとの違いと小麦51%以上
ウィートウイスキーは、米国の連邦規則27 CFR 5.143の表で、小麦を51%以上含む発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク樽に125プルーフ(62.5%)以下で詰めて…
ウィーテッドバーボンとは|小麦配合とウィートウイスキーの違い
「バーボンなのに小麦?」という疑問に、まず一行で答えます。ウィーテッドバーボンとは、バーボンの要件を満たしたうえで、副原料にライ麦ではなく小麦を使ったバーボンのことです。小麦を主原料にする「ウィートウイスキー」とは別物で…
whiskeyとwhiskyの綴りの違い|国別の使い方と例外
「whiskey」と「whisky」は同じ酒を指す同じ語の、二つの綴りです。意味も発音も変わりません。一般にアメリカとアイルランドでは whiskey、スコットランド・カナダ・日本では whisky が使われるとされます…

用語

ウイスキーの年数表記とは|NASの意味と4年未満の表示
エイジステートメントとは、ラベルに記された熟成年数の表示です。「10年」「4 Year」のように書かれ、中身が樽の中で何年を過ごしたかを示します。表示がない製品は NAS(ノン・エイジ・ステートメント)と呼ばれます。
エンジェルズシェアとは|天使の分け前と熟成中に減る量
熟成庫に置かれた樽の中身は、年を追うごとに減っていきます。減った分をウイスキーの世界では「エンジェルズシェア(天使の分け前)」と呼びます。
バレルプルーフとは|カスクストレングスとの違いと度数
アメリカンウイスキーのラベルにある「Barrel Proof」「Cask Strength」は、樽から抜いた原酒を加水で薄めず、樽出しの度数のまま瓶詰めしたことを示す表記です。度数を決まった数字に合わせる工程がないため一…
バーボンの着色・香料とは|ストレートとブレンデッドの違い
バーボンとストレート・ウイスキーには、着色料・香味料・ブレンド材料のいずれも加えることが認められていない(27 CFR 5.143)。ブレンデッド・ウイスキーやフレーバード・ウイスキーは別の種別で、それぞれ異なる条件のも…
バーボン銘柄の読み方|ミクターズ、ノブクリーク、ブラントン
日本の輸入元の表記では、Michter'sは「ミクターズ」、Knob Creekは「ノブ クリーク」、Elijah Craigは「エライジャ・クレイグ」になる。下の表は、英語のつづりから読みにくいバーボンを中心に15銘柄…
バレルエントリープルーフとは|樽詰めの度数と125プルーフ
バレルエントリープルーフ(barrel entry proof)は、蒸溜した原酒を樽に詰める時点のアルコール度数です。米国の連邦規則 27 CFR 5.143 は、バーボン・ライ・ウィート・モルト・ライモルトの各ウイスキ…
アメリカンウイスキー用語集|ラベルの語を五十音で引く
アメリカンウイスキーのラベルには、法律で意味が決まっている語と、造り手が自由に使う語が混ざっています。ここに収録するのは、米国の酒類規則や業界で広く確立した定義がある語だけです。裏付けの取れない語や、蒸溜所ごとに意味の変…
マッシュビルとは|バーボンなどの原料の配合と種別ごとの下限
アメリカンウイスキーの世界には、バーボン、ライ、テネシー、コーンと、いくつもの呼び名が並んでいます。これらは味の印象で緩やかに分けられているのではなく、原料に使う穀物の配合に法律上の下限が定められているために区別されてい…
ニューメイク(ホワイトドッグ)とは|樽詰め前の原酒
ニューメイク(ホワイトドッグ)とは、蒸溜を終えて樽に詰める前の、無色透明なウイスキーの原酒です。樽由来の色も香りもまだ付いていない段階の酒で、これを熟成させずにそのまま瓶詰めした製品も市販されています。
ノンチルフィルタードとは|冷却ろ過の意味と濁る仕組み
冷却ろ過(chill filtration)は、瓶詰めの前にウイスキーを冷やし、低温で固まって見えるようになる成分をフィルターでこし取る工程です。この工程を省いて瓶詰めしたものがノンチルフィルタードと呼ばれます。取り除か…
ウイスキーのプルーフとは|度数換算(100プルーフ=50%)
アメリカンウイスキーのラベルには、「100 PROOF」「90 PROOF」といった数字が刷られていることがあります。日本で見慣れた「アルコール分40%」とは違う表記ですが、読み替えそのものは単純な算数です。
プルーフガロンとは|米国の酒の量と税の単位
プルーフガロン(proof gallon)は、酒の量を、アルコール分50%(100プルーフ)の酒に換算して数える米国の単位である。27 CFR 5.1は、60°F(15.56℃)でエチルアルコールを容量で50%含む1ガロ…
シングルバレル・スモールバッチとは|バレルプルーフとの違い
バーボンの棚で必ず目にする「Single Barrel」「Small Batch」「Barrel Proof(Cask Strength)」。この3語は、原料でも熟成年数でもなく、どの樽を選び、どう瓶詰めしたかを示す表記…
サワーマッシュとは|製法の意味とスイートマッシュとの違い
サワーマッシュは、前回の蒸溜で出た酸性の残液を、新しい仕込みのマッシュに加える手法です。加えるその液はバックセット(backset)、セットバック(setback)、スティレージなどと呼ばれます。名前に「サワー(酸っぱい…

樽と熟成

ボンデッドウェアハウス(保税倉庫)とは|酒税猶予の仕組み
ボンデッドウェアハウス(bonded warehouse/保税倉庫)は、酒税を納めていない状態のまま蒸溜酒を置いておける、税務当局に登録された保管施設です。アメリカでは蒸溜・熟成・瓶詰めを行う施設が蒸溜酒製造場(DSP=…
カスクフィニッシュ(後熟)とは|移す樽の種類と期間
カスクフィニッシュは、熟成の仕上げに原酒を別の樽へ移し、短い期間だけ追加で寝かせる工程です。日本語では「後熟」「追熟」とも呼ばれ、ラベルには Finished in … / … Cask Finish と書かれます。
チャー(樽の焦がし)とは|レベル1〜4とアリゲーターチャー
チャー(char)は、ウイスキーの熟成に使うオーク樽の内面を炎で直接焼き、炭の層をつくる工程です。焼きの深さはレベル1からレベル4までの段階で指定され、最も深いレベル4は焼け割れた表面の見た目から「アリゲーターチャー」と…
リックハウスとは|バーボンの熟成庫と段による熟成差
リックハウス(rickhouse)は、ウイスキーの樽を熟成期間中に寝かせておく建物、つまり熟成庫です。名称は、樽を横倒しで受け止める rick と呼ばれる木組みの棚に由来します。ラックハウス(rackhouse)はほぼ同…
トースト樽とチャー樽の違い|樽を加熱する2つの方法と時間
トーストは、チャーより弱い熱で時間をかけて樽材を加熱する処理です。チャーは、樽の内側を高温で燃やして表面に炭の層をつくる処理です。樽メーカーのIndependent Stave Company(ISC)は、蒸溜酒用の樽で…
バーボン樽の再利用とは|スコッチ・ラム・テキーラへ渡る樽
バーボンは米国の連邦規則(27 CFR 5.143)で、内側を焦がした新しいオーク樽(charred new oak barrels)での貯蔵が条件なので、一度バーボンを熟成した樽は次のバーボンには使えません。空いた樽は…

製法

ビアスチルとダブラーとは|二段蒸溜とポットスチルとの違い
アメリカンウイスキーの製造では、蒸溜を2つの装置で分担するのが一般的です。発酵を終えたもろみを最初に蒸溜する連続式の装置がビアスチル、その留液をもう一度蒸溜する単式の装置がダブラー、またはサンパーです。
マッシングと発酵とは|穀物からディスティラーズビアまで
バーボンを蒸溜する前には、2つの工程があります。トウモロコシなどの穀物を水と煮るマッシング(mashing)と、それを冷まして酵母を加える発酵です。発酵を終えた液は「ディスティラーズビア」と呼ばれ、ここで初めて蒸溜器に送…
スティルハウスとは|蒸溜器を据える建物と熟成庫との違い
スティルハウス(still house)は、蒸溜所の敷地の中で蒸溜器(スチル)を据えている建物のことです。バッファロートレースの公式の年表では、仕込みや発酵の棟、熟成庫、瓶詰めの棟と並ぶ建物の名前として、この語が使われて…
バーボンの酵母とは|フォアローゼズの5種類と蒸溜所の酵母株
酵母(yeast)は、煮て冷ました穀物のもろみに加える微生物です。もろみの糖を食べてアルコールと香りの成分をつくり、フォアローゼズの公式サイトは、酵母が少なくとも3日かけて糖分をゆっくり減らし、アルコールと風味の成分に変…

産地

飲み方と保存

歴史

買い方

その他