バーボンとライウイスキーの違い|原料・味わい・度数
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目次
バーボンとライウイスキーを分けているのは、主原料に使う穀物の一点です。樽や度数にかかる条件はほぼ共通しています。
早見表:違うのは穀物、同じなのは樽と度数
| 項目 | バーボン | ライウイスキー |
|---|---|---|
| 主原料 | トウモロコシ51%以上 | ライ麦51%以上 |
| 樽 | 内側を焦がした新樽 | 内側を焦がした新樽 |
| 蒸溜時の度数 | 80%以下 | 80%以下 |
| 樽詰め時の度数 | 62.5%以下 | 62.5%以下 |
| 瓶詰め時の度数 | 40%以上 | 40%以上 |
| 「ストレート」の条件 | 2年以上熟成・着色/着香なし | 2年以上熟成・着色/着香なし |
| 当サイト収録製品 | 1,260件 | 498件 |
| 当サイト収録蒸溜所(該当種別の製品あり) | 541カ所 | 349カ所 |
バーボンとライ、それぞれの定義
バーボンは、原料に占めるトウモロコシの割合が51%以上で、内側を焦がした新しいオーク樽で熟成させたアメリカ産のウイスキーです。ケンタッキー州の印象が強いカテゴリですが、法律上はアメリカ国内であればどの州でも造れます。
ライウイスキーは、原料に占めるライ麦の割合が51%以上のアメリカンウイスキーです。樽・蒸溜度数・瓶詰め度数の条件はバーボンと同じで、置き換わるのは主原料だけ。「製法が違う」のではなく「同じ製法で主役の穀物が違う」と捉えるのが正確です。どちらも2年以上熟成させ、着色・着香を行わないものが「ストレート」を名乗れます。
定義と当サイト収録分の一覧はバーボンとは・ライウイスキーとはにまとめています。
味わいの方向性
バーボンには、トウモロコシ由来の甘みと、内側を焦がした新樽からくるバニラやキャラメルの香りが乗ります。対してライ麦は、ペッパーやハーブを思わせるスパイシーで引き締まった風味をもたらします。マンハッタンやサゼラックといった古典カクテルは、このライを土台としてきました。甘みを軸に取るか、スパイスを軸に取るかの違いです。
データで見る規模の差
当サイトが収録するアメリカンウイスキー製品のうち、バーボンは1,260件、ライは498件。およそ2.5倍の開きがあります。一方、その種別の製品を収録している蒸溜所はバーボン541カ所、ライ349カ所と、差は1.5倍程度に縮まります。
バーボンとライの両方の製品がある蒸溜所は300カ所。ライの製品がある349カ所のうち約9割がバーボンの製品も収録されており、銘柄数の差ほどには造り手の裾野は離れていません。
※蒸溜所の数は、その種別の製品を1件以上収録している蒸溜所を数えたものです。
度数の分布はほぼ重なる
度数が記載されている製品(バーボン982件・ライ361件)で比べると、分布はほぼ重なります。
| 度数帯 | バーボン | ライ |
|---|---|---|
| 45%未満 | 14.0% | 11.4% |
| 45〜49.9% | 41.5% | 46.0% |
| 50〜54.9% | 29.0% | 30.7% |
| 55%以上 | 15.5% | 11.9% |
中央値もほぼ同じで、どちらも45%以上50%未満が最も厚く、50%以上はバーボン44.5%・ライ42.7%と、いずれも4割を超えます。「ライのほうが度数が高い」といった傾向はデータ上は見られません。
州の分布:バーボンはケンタッキーに集中
| 順位 | バーボン | ライ |
|---|---|---|
| 1 | ケンタッキー 84 | ケンタッキー 44 |
| 2 | カリフォルニア 33 | コロラド 22 |
| 3 | テキサス 29 | カリフォルニア 22 |
| 4 | テネシー 28 | ニューヨーク 22 |
| 5 | ニューヨーク 27 | ペンシルベニア 15 |
バーボンの製品がある541蒸溜所は51の州・地域(50州+ワシントンD.C.)に、ライの349蒸溜所は48に分布します。上位5州の合計はバーボン37.2%、ライ35.8%とほぼ同じですが、ケンタッキー1州の占有率はバーボン15.5%、ライ12.6%と差が出ます。ライ側では2〜4位にコロラド・カリフォルニア・ニューヨークが22カ所で並びます。ケンタッキーほか州別の一覧も用意しています。
ライ麦を使うのにバーボンになるもの
バーボンの要件はトウモロコシ51%「以上」なので、残る49%に何を使うかは造り手の裁量です。ライ麦を多めに配合したレシピは通称ハイライ、小麦を使うものはウィーテッドバーボンと呼ばれます。「ライ麦が入っている=ライウイスキー」ではなく、ライ麦が51%以上になって初めてライウイスキーになります。
代表的な造り手
バーボン側はメーカーズマーク、ワイルドターキー、フォアローゼズ、ヘヴンヒル、バッファロートレース(いずれもケンタッキー)、ガリソンブラザーズ(テキサス)など。
ライ側はサガモアスピリット(メリーランド)、ウィスルピッグ(バーモント)、マウンテンローレルスピリッツ(ダッズハットライ)(ペンシルベニア)、カトクティンクリーク(バージニア)、ニューヨークディスティリングカンパニー(ニューヨーク)などが挙げられます。
ハイウエスト(ユタ)やケンタッキーピアレスディスティリング(ケンタッキー)のように、バーボンとライの双方を手がける蒸溜所もあります。
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よくある質問
- バーボンとライウイスキーの一番の違いは何ですか?
- 主原料に使う穀物です。バーボンは原料に占めるトウモロコシが51%以上、ライウイスキーはライ麦が51%以上と定められています。内側を焦がした新しいオーク樽で熟成させること、蒸溜時80%以下・樽詰め時62.5%以下・瓶詰め時40%以上という度数の条件は両者で共通です。
- バーボンはケンタッキー州でしか造れないのですか?
- いいえ。法律上はアメリカ国内であればどの州でも造れます。ただし当サイト収録の蒸溜所のうちバーボンの製品があるのは541カ所で、その15.5%にあたる84カ所がケンタッキー州に集中しています。カリフォルニア33カ所、テキサス29カ所、テネシー28カ所と続きます。
- ライ麦が入っていればライウイスキーですか?
- いいえ。バーボンの要件はトウモロコシ51%「以上」で、残りの穀物にライ麦を使うことは珍しくありません。ライ麦を多めに配合したバーボンは通称ハイライと呼ばれます。ライ麦が51%を超えて初めてライウイスキーに分類されます。
- ライウイスキーのほうが度数が高いのですか?
- データ上その傾向は見られません。当サイト収録製品のうち度数が判明しているバーボン982件・ライ361件を集計すると、中央値はほぼ同じで、45%以上50%未満の帯が最も厚く、50%以上が占める割合もバーボン44.5%、ライ42.7%とほぼ同じです。




