ボトルドインボンドとは|4つの条件とラベルでの見分け方

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目次
  1. ボトルドインボンドとは
  2. 4つの条件
  3. なぜこの制度が生まれたのか
  4. ラベルでの見分け方
  5. 収録データでの分布(製品名に表記のある製品)
  6. 内訳
  7. 種別の内訳
  8. ストレート表記・カスクストレングスとの違い
  9. 関連ページ

ボトルドインボンドとは

「ボトルドインボンド(Bottled-in-Bond)」は、アメリカ合衆国が1897年に制定したボトルドインボンド法に由来するラベル表記です。造り手が自由に名乗れる宣伝文句ではなく、連邦政府の定める要件を満たしたウイスキーだけが表示できる区分で、その要件は現在も連邦規則(27 CFR)に引き継がれています。

ラベルにボトルドインボンドとある銘柄

4つの条件

ボトルドインボンドを名乗るには、次の条件をすべて満たす必要があります。

1. 単一の蒸溜所・単一の蒸溜者による生産であること。複数の蒸溜所の原酒を混ぜたものは該当しません。2. 単一の蒸溜シーズンの原酒であること。シーズンは1月〜6月と7月〜12月の半期で区切られます。3. 保税倉庫(bonded warehouse)で4年以上熟成させること。4. ちょうど100プルーフ(=アルコール度数50%) で瓶詰めすること。純水を加えて度数を合わせることは認められますが、それ以外の添加は認められません。

さらに、蒸溜を行った蒸溜所をラベル上で特定できるようにし、瓶詰めが別の施設で行われた場合はその施設も併記することが求められます。

なぜこの制度が生まれたのか

19世紀後半のアメリカでは、熟成したウイスキーに中性スピリッツや着色料を混ぜたものが「ウイスキー」として流通していました。ボトルドインボンド法は、政府が管理・監督する倉庫で規定どおりに造られたことを国が裏づける枠組みとして成立し、アメリカにおける消費者保護立法の先駆けとして知られます。造り手にとっても、瓶詰めまで酒税の納付が猶予される実利のある仕組みでした。

なお、連邦職員が倉庫を常時監督する当時の体制は現在は行われておらず、現行規則が求めるのは保税倉庫での4年以上の熟成です。

ラベルでの見分け方

ボトルの表ラベルまたはネックラベルに「Bottled in Bond」「Bottled-in-Bond」もしくは「Bonded」と記載されます。度数は100プルーフちょうどと定められているため、度数欄が50%かどうかが最初の判別点になります。度数が50%でないものはこの表記を名乗れません。

収録データでの分布(製品名に表記のある製品)

当サイトが収録するアメリカンウイスキー製品のうち、製品名に `Bottled in Bond` / `Bottled-in-Bond` / `Bonded` を含む行は146件でした。この146件の度数欄(abv列)は、表記ゆれ(`50` / `50%` / `50.0`)を揃えると50の行が146件で、いずれも50です。

熟成年数については、年数表記のある112件のうち4年未満は0件、13年を超えるものも0件でした。残る34件は年数表記がありません。

この146件は、製品名に表記があるものだけを機械的に抽出した件数です。度数が50に揃っているのは、抽出条件そのものが100プルーフを含意する語だからであり、規格の実効性を裏づけた数字ではありません。実際、同じファイルには製品名に表記がないまま説明・備考でボトルドインボンドと明記している製品が別に存在し、製品名が `Bottle in Bond` `Bottle-In-Bond` と綴られているために抽出から外れている製品もあります。したがって以下の集計は該当製品の網羅的な一覧ではなく、収録データの傾向を示すものとしてお読みください。また、この中には同一製品が表記違いで2行に分かれているとみられるものも含まれます。

内訳

146件は106蒸溜所・34州にまたがります。州別ではケンタッキー28件、テキサス13件、インディアナ9件、カリフォルニア9件、コロラド8件、テネシー8件の順です。

3件以上を収録している蒸溜所は次の8つです(括弧内は件数)。

このほかオールドフォレスター(1件)、サガモアスピリット(1件)なども該当します。

種別の内訳

146件の種別を正規化して集計すると、次の内訳になります。

残る1件は米を原料とするウイスキーで、上記のいずれにも分類されません。ボトルドインボンドの要件は原料の種類を限定していません。バーボン専用の規格ではなく、ライ、シングルモルト、ウィート、コーンにも適用されることがデータからも読み取れます。

ストレート表記・カスクストレングスとの違い

ストレートは、規定の樽で2年以上熟成させ、着色・着香や他のスピリッツの混和を行わないものを指す表記です。アメリカンウイスキー全般に瓶詰め80プルーフ(40%)以上という下限はありますが、ボトルドインボンドのように度数を一点に固定する規定はありません。ボトルドインボンドはこれに加えて、単一蒸溜所・単一シーズン・4年以上・100プルーフちょうどという条件が重なります。

カスクストレングス(バレルプルーフ)は、加水せず樽から出したままに近い度数で瓶詰めすることを指す呼び方で、度数は製品ごとに異なります。50%に合わせるボトルドインボンドとは方向が逆です。

シングルバレル/スモールバッチは樽の選び方・まとめ方に関する呼び方で、熟成年数や度数を一律に定めるものではありません。ボトルドインボンドと併記される製品もあります。

関連ページ

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よくある質問

ボトルドインボンドの条件は何ですか?
単一の蒸溜所・単一の蒸溜者による生産であること、単一の蒸溜シーズン(1月〜6月または7月〜12月)の原酒であること、政府監督下の保税倉庫で4年以上熟成させること、ちょうど100プルーフ(アルコール度数50%)で瓶詰めすることの4点です。加水以外の添加は認められません。
ボトルドインボンドの度数は必ず50%ですか?
はい。ちょうど100プルーフ=アルコール度数50%での瓶詰めが要件です。当サイト収録のアメリカンウイスキーのうち製品名に Bottled in Bond / Bonded を含む146件を集計したところ、度数50%の行が146件で、例外はありませんでした。
ボトルドインボンドはバーボンだけの表記ですか?
いいえ。当サイト収録の該当146件を種別ごとに集計すると、バーボン81件のほか、ライウイスキー39件、アメリカンシングルモルト10件、テネシーウイスキー6件、ウィートウイスキー5件、コーンウイスキー2件などが含まれます。
ストレートウイスキーとの違いは何ですか?
ストレートは熟成2年以上で着色・着香を行わないことを示す表記で、度数の規定はありません。ボトルドインボンドはそれに加えて、単一蒸溜所・単一蒸溜シーズン・4年以上の熟成・度数50%ちょうどという条件が重なります。

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