定番ライウイスキーの違い|度数・ライ麦比率・年数を比較
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最終更新 2026-09-30
このサイトが定番として載せるライウイスキーを並べると、度数は42.4%から55%まで、ライ麦の比率は公表・報道されている範囲で51%からほぼ100%までの幅があります。商品名に熟成年数が入るのはホイッスルピッグ 10年だけで、ライ麦の比率の出所が見つからなかったのはミクターズとラッセルズリザーブの2本です。
早見表
度数に「輸入元」とあるものは日本の輸入元の公式ページの値で、それ以外は米国の公式サイトの値です。ライ麦比率は蒸溜所・ブランドの公表値を使い、公表値がないものは出所を添えました。
| 銘柄 | 度数 | ライ麦比率 | 年数表記 | 蒸溜所 |
|---|---|---|---|---|
| ホイッスルピッグ 10年 | 50%(輸入元) | ほぼ100%(輸入元の説明) | 10年(商品名) | カナダ産の原酒の比率が高い(輸入元の説明) |
| ブレット 95 ライ | 45% | 95%(英語版Wikipedia) | なし | MGP(インディアナ州。英語版Wikipedia) |
| ジョージ ディッケル ライ | 45% | 95% | なし | MGP(インディアナ州。英語版Wikipedia) |
| リデンプション ライ | 46% | 95% | なし | 公式ページに記載なし |
| ハイウエスト ランデヴー ライ | 46% | 95%の原酒と、ライ麦80%・ライ麦麦芽20%の原酒を混和 | なし | MGP(インディアナ州)とハイウエスト(ユタ州) |
| ウッドフォードリザーブ ライ | 45.2% | 53% | なし | ウッドフォードリザーブ(ケンタッキー州) |
| リッテンハウス ライ ボトルドインボンド | 50% | 51%(VinePair) | 4年(ブランド公式) | ヘヴンヒル |
| パイクスヴィル ライ | 55% | 51%(VinePair) | 6年(ブランド公式) | ヘヴンヒル(ケンタッキー州) |
| ミクターズ US★1 ライ | 42.4%(輸入元) | 記載なし | なし(輸入元は5年以上と説明) | ミクターズ(ケンタッキー州) |
| ラッセルズリザーブ シングルバレル ライ | 52% | 記載なし | なし | ワイルドターキー(ケンタッキー州) |
ライウイスキーの条件
米国の規則(27 CFR 5.143)とTTBの表示マニュアルは、ライウイスキーを、ライ麦51%以上のもろみから80%(160プルーフ)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク容器に62.5%(125プルーフ)以下で詰めて貯蔵したウイスキーと定めています。瓶詰めは40%(80プルーフ)以上です。
「ストレート」を名乗るには2年以上の熟成が必要で、着色料や香味料は加えられません。ストレートライ同士を混ぜても、原酒がすべて同じ州で造られていればストレートライのままです。異なる州の原酒を混ぜると「Blended Straight Rye Whiskies(A Blend of Straight Rye Whiskies)」の区分になります。バーボンとの違いは主原料の穀物で、バーボンとライウイスキーの違いに比較表があります。種別の一覧はライウイスキーにあります。
ライ麦95%と51%
比率が分かる8本は、ライ麦95%以上の5本と、51〜53%の3本に分かれます。
95%の側では、ジョージ ディッケル ライの公式販売ページがライ麦95%・大麦麦芽5%、リデンプションの公式サイトがライ麦95%と記載しています。ブレット 95 ライは公式ページに比率の記載がなく、英語版Wikipediaがライ麦95%・大麦麦芽5%と記載しています。ハイウエストは公式の販売ページで、ランデヴー ライを、MGPのライ麦95%・大麦麦芽5%の原酒と、自社のライ麦80%・ライ麦麦芽20%の原酒を合わせたものと説明しています。自社側の原酒は、穀物がすべてライ麦です。ホイッスルピッグ 10年は、輸入元のアンドスピリッツが「ほぼ100%ライ麦」と説明しています。
51〜53%の側では、ウッドフォードリザーブが米国の公式サイトでライ麦53%とし、禁酒法以前のスタイルの比率だと説明しています。ヘヴンヒルの2本は製品ページに比率がなく、業界誌VinePairはライ麦51%・トウモロコシ35%・大麦麦芽14%としています。51%は法律上の下限と同じ値です。ライ麦が51%に届かず、バーボンの中でライ麦を多めに使うものはハイライバーボンと呼ばれます。穀物の配合の考え方はマッシュビルとはにあります。
同じ蒸溜所の原酒
英語版Wikipediaは、ブレット 95 ライとジョージ ディッケル ライを、インディアナ州ローレンスバーグのMGPが造るライとして記載しています。ハイウエストも原酒の一つをMGP産と公表しています。MGPの蒸溜所は公式サイトで、1847年からアメリカンウイスキーを蒸溜していると説明しています。ジョージ ディッケル ライの公式販売ページでの表記は「Cascade Hollow Distilling Co., Tullahoma, TN」で、冷やしてから炭でろ過する方式で仕上げていると説明しています。インディアナ州の蒸溜所の数は州別の蒸溜所数にあります。
リッテンハウスとパイクスヴィルはどちらもヘヴンヒルのブランドです。ヘヴンヒルによると、リッテンハウスは1934年にフィラデルフィアのコンチネンタルディスティリング社が発売し、1993年にヘヴンヒルが買い取りました。規格は4年熟成・100プルーフ(50%)のボトルドインボンドです。パイクスヴィルは1890年代にメリーランド州で生まれた銘柄で、今はケンタッキー州で造られ、6年熟成・110プルーフ(55%)です。
ラッセルズリザーブ シングルバレル ライはワイルドターキーの銘柄で、公式サイトは、4番チャー(アリゲーターチャー)の樽で熟成し、冷却ろ過をせず、選んだ樽ごとに104プルーフ(52%)で瓶詰めすると説明しています。
度数と年数
度数が最も低いのはミクターズの42.4%、最も高いのはパイクスヴィルの55%です。50%以上はホイッスルピッグ、リッテンハウス、ラッセルズリザーブ、パイクスヴィルの4本で、45〜46%に5本が集まります。
米国の規則(27 CFR 5.74)は、熟成4年未満のウイスキーに年数の表示を求めています。ボトルドインボンドはこの例外で、代わりに27 CFR 5.88が、同じ蒸溜所で同じ蒸溜シーズンに造り、4年以上木樽で貯蔵し、50%で瓶詰めすることを求めています。ブランドが年数を示しているのはホイッスルピッグ10年、パイクスヴィル6年、リッテンハウス4年の3本で、ミクターズは輸入元のウィスク・イーが5年以上熟成と説明しています。
日本の輸入元
日本の輸入元の公式ページで現行品の度数と容量を確かめられたのは2本です。ミクターズ US★1 ライはウィスク・イーが42.4%・700mlで扱い、原料をライ麦・コーン・モルトと記載しています。ホイッスルピッグ 10年は、アンドスピリッツが2026年4月20日に正規輸入品として発売した3本のうちの1本で、50%・700mlです。同社の商品ページは、創業期からカナダ産のライウイスキーを調達して熟成・ブレンドしてきて今もその比率が高く、そのためラベルの原産国表記は「カナダ」だと説明しています。
リッテンハウスは、バカルディ ジャパンの販売終了商品の一覧に50度・750mlで載っています。残る7本は、2026年9月30日時点で日本の輸入元の商品ページを確認できませんでした。ディアジオ ジャパンの紹介ページに載るブレットはバーボンだけで、ジョージ ディッケルの記載はありません。ウッドフォードリザーブの日本語公式サイトに載る製品は、ディスティラーズセレクトとダブルオークドの2本です。バーボンの定番10本は定番バーボンの違いで同じ形の表にしています。
買うときに見るところ
東京税関の案内では、酒類の輸入者は容器の見やすいところに輸入者の氏名または名称と住所、内容量などを表示します。正規品には日本の輸入元の名前があります。同じ案内によると、アルコール分は「○○度以上○○度未満」のように1度の幅で書くほか、15度以上16度未満のものを「15度」と書くように幅の下の数字だけで書いてもかまいません。容量は、ミクターズとホイッスルピッグの正規品が700ml、リッテンハウスの旧正規品が750mlです。
英語のラベルでは、「Straight Rye」が2年以上の熟成と着色・香味料なし、「Bottled in Bond」が4年以上・50%・同じ蒸溜所と同じ蒸溜シーズンを示します。27 CFR 5.66(f)は、ライウイスキーのラベルに最初に蒸溜した州を示すよう求めていて、「Distilled in Indiana」のような一文や「Kentucky Straight Rye」のように種別名の横の州名で蒸溜地が分かります。瓶詰めした会社の住所は、蒸溜した州と違うことがあります。
出典
- https://www.law.cornell.edu/cfr/text/27/5.143
- https://www.ttb.gov/regulated-commodities/beverage-alcohol/distilled-spirits/labeling
- https://www.ttb.gov/images/pdfs/spirits_bam/chapter4.pdf
- https://www.law.cornell.edu/cfr/text/27/5.74
- https://www.law.cornell.edu/cfr/text/27/5.88
- https://www.law.cornell.edu/cfr/text/27/5.66
- https://www.bulleit.com/whiskeys/bulleit-rye-whiskey
- https://en.wikipedia.org/wiki/Bulleit_Bourbon
- https://www.georgedickel.com/whiskies/rye-whisky
- https://www.thebar.com/en-us/products/george-dickel-rye-whisky-750-ml
- https://en.wikipedia.org/wiki/George_Dickel
- https://www.redemptionwhiskey.com/whiskeys/rye/
- https://ship.highwest.com/products/rendezvous-rye
- https://mgpdistillery.com/
- https://www.woodfordreserve.com/whiskey/rye-whiskey/
- https://www.woodfordreserve.com/ja/
- https://heavenhilldistillery.com/rittenhouse-rye.php
- https://heavenhilldistillery.com/pikesville-straight-rye.php
- https://vinepair.com/articles/heaven-hill-mash-bill-guide/
- https://www.russellsreserve.com/our-products/single-barrel-rye/
- https://michters.com/us1-kentucky-straight-rye/
- https://whisk-e.co.jp/products/michtersus1rye/
- https://www.whistlepigwhiskey.com/whiskeys/10-year
- https://shop.andspirits.com/products/whistlepig_10years
- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000088448.html
- https://www.bacardijapan.jp/products/end_of_sales/
- https://www.diageo.com/en/our-business/where-we-operate/asia-pacific/jp-diageo-japan
- https://www.customs.go.jp/tokyo/sodan/sakerui_10.pdf
この記事に出てくる銘柄
読んだあとの一本
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- 本バーボンの本禁酒法の時代を越えてきた蒸溜所の話は、読みものとしても面白い。Amazonで探す ↗ 広告
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よくある質問
- ライウイスキーの条件は何ですか?
- 米国の規則(27 CFR 5.143)では、ライ麦51%以上のもろみを80%(160プルーフ)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク容器に62.5%(125プルーフ)以下で詰めて貯蔵し、40%以上で瓶詰めしたウイスキーです。「ストレートライ」を名乗るには2年以上の熟成が必要で、着色料や香味料は加えられません。
- 定番ライウイスキーの度数はどれくらいですか?
- 10本では42.4%から55%です。ミクターズ US★1 ライが42.4%、ブレット 95 ライとジョージ ディッケル ライが45%、ウッドフォードリザーブ ライが45.2%、リデンプション ライとハイウエスト ランデヴー ライが46%、ホイッスルピッグ 10年とリッテンハウスが50%、ラッセルズリザーブ シングルバレル ライが52%、パイクスヴィル ライが55%です。日本の輸入元の公式ページで確かめられたのはミクターズ(42.4%)とホイッスルピッグ 10年(50%)の2本です。
- ライ麦の比率が高い定番ライウイスキーはどれですか?
- ホイッスルピッグ 10年は輸入元が「ほぼ100%ライ麦」と説明しています。ジョージ ディッケル ライとリデンプション ライは公式にライ麦95%、ブレット 95 ライは英語版Wikipediaで95%です。ハイウエスト ランデヴー ライはライ麦95%の原酒と、穀物がすべてライ麦の原酒を合わせています。ウッドフォードリザーブ ライは53%、リッテンハウスとパイクスヴィルは51%(VinePair)で、ミクターズとラッセルズリザーブは公式ページに比率がありません。




