ライウイスキーとは|ライ麦51%以上の条件と種類の違い
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ライウイスキーは、米国の連邦規則27 CFR 5.143の表で、ライ麦を51%以上含む発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)以下で蒸溜し、内側を焦がした新しいオーク樽に125プルーフ(62.5%)以下で詰めて貯蔵したウイスキーと定められている。瓶詰めはウイスキー全体の条件で40%(80プルーフ)以上。表の欄に貯蔵期間の下限はない。
早見表
| 区分 | ラベルの表記 | 原料 | 貯蔵 | 着色料など |
|---|---|---|---|---|
| ライウイスキー | Rye Whisky | ライ麦51%以上 | 焦がした新樽 | 使える |
| ストレートライウイスキー | Straight Rye Whisky | ライ麦51%以上 | 焦がした新樽で2年以上 | 使えない |
| ライモルトウイスキー | Rye Malt Whisky | 麦芽にしたライ麦51%以上 | 焦がした新樽 | 使える |
| ライのマッシュから蒸溜したウイスキー | Whisky distilled from Rye mash | ライ麦51%以上 | 使用済みのオーク樽 | 使える |
| ブレンデッドライウイスキー | Blended Rye Whisky | ストレートライ51%以上と、ウイスキーかニュートラルスピリッツ | 貯蔵したものとしないものの混合 | 使える |
ブレンデッドライ以外の4つは160プルーフ以下で蒸溜する。ブレンデッドライの割合は、アルコール分50%に換算した量(プルーフガロン)で数える。ストレートライ同士を混ぜたものはストレートウイスキーとはで扱った。
ライウイスキーの銘柄
着色料を使えるかどうか
表の着色料・香味料・ブレンド材料の欄はライウイスキーを「使える」とし、例外に挙がるのはバーボンだけだ。ストレートを名乗るライには使えない。その区分に本来含まれないが業界の慣行で使われてきた材料(カラメル、果汁、砂糖、ワインなど)は、合計が仕上がり量の2.5%以内なら区分名を変えずに加えられる(5.155(b)(2))。ただし、認証を受けた着色料(FD&C青色2号など)、カーミン、コチニール抽出物を加えると、区分名を改める扱いになる(5.155(c)(4))。
ライ麦が51%に届かない場合
ライ麦を多く使っても、トウモロコシが51%以上ならバーボンの区分になる。TTBの2024年8月26日の事例集は、トウモロコシ70%・ライ麦30%のバーボンに「Straight Rye Bourbon Whisky」と付ける表示を、不十分で誤認を招く例に挙げた。どの穀物も51%に届かないもろみを160プルーフ以下で蒸溜し、焦がした新樽で2年以上貯蔵したものは、表の「Straight Whisky」に当たる。
年数の書き方
年数は少なめに書くことは認められているが、規格と食い違う書き方はできない。5.74(a)(2)はその例にストレートライを挙げ、2年以上の貯蔵が条件なので、実際に2年を超えて寝かせていても「Aged 1 year」とは書けないとしている。ライウイスキーの年数は焦がした新樽で貯蔵した期間で数える(5.1)。使用済みの樽で貯蔵する「ライのマッシュから蒸溜したウイスキー」は「stored __ years in reused cooperage」の形で書く(5.74(b)(4))。
米国の外で造られたライ
5.143(b)はライウイスキーやストレートライ、ブレンデッドライを米国の特産品とし、米国外で蒸溜したものには種別名のすぐ隣に国名を書くよう求める。条文の例は「Rye Whisky distilled in Sweden」。国名を別の場所に書くなら、種別名の前に「American type」を付ける。「ライのマッシュから蒸溜したウイスキー」は米国内でしか造れない。
ライの名が付くリキュール
「Rye Liqueur」と「Rock and Rye」はウイスキーではなく、リキュールの区分に入る(5.150)。使う蒸溜酒の51%以上がライウイスキーなどで、糖分を重量で2.5%以上含む。瓶詰めの度数の下限はライリキュールが30%、氷砂糖か糖液を加えるロック・アンド・ライが24%となっている。
製品名に出てくる例
- サガモア・スピリット ボトルドインボンド ストレート ライウイスキー(サガモアスピリット)
- リッテンハウス ライ・ウイスキー ボトルド・イン・ボンド(ヘヴンヒル)
- ミクターズ US★1 ケンタッキー・ストレート・ライ(ミクターズ)。州名を種別名に入れられるのは、蒸溜と規格が求める熟成をその州で行った場合だけ(5.143(b))
- コッパーシー・ボンティクー・クラッグ・ストレート・ライ・モルト・ウイスキー(コッパーシーディスティリング)
ライの製品はライウイスキーの一覧にある。
出典
条文は2025年4月1日版。
この記事に出てくる銘柄
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よくある質問
- ライウイスキーはライ麦を何%以上使えばよいですか。
- 27 CFR 5.143の表では、発酵もろみの51%以上がライ麦であることが条件。残りも穀物でなければならないが、種類の指定はない。ライ麦が51%に届かずトウモロコシが51%以上なら、バーボンの区分になる。
- ストレートライウイスキーとライウイスキーは何が違いますか。
- ストレートライは焦がした新しいオーク樽で2年以上貯蔵し、着色料・香味料・ブレンド材料を加えないもの。ストレートを名乗らないライウイスキーには貯蔵期間の下限がなく、その区分に本来含まれない材料を仕上がり量の2.5%以内なら加えられる(5.155)。認証着色料、カーミン、コチニール抽出物は別扱いで、加えると区分名を改める(5.155(c)(4))。
- ライモルトウイスキーとは何ですか。
- 麦芽にしたライ麦を51%以上含む発酵もろみから造るウイスキー。160プルーフ以下で蒸溜し、焦がした新しいオーク樽に125プルーフ以下で詰めて貯蔵する条件はライウイスキーと同じである。
- 米国以外の国で造ったウイスキーもライウイスキーと表示できますか。
- 表示できる。ただし5.143(b)により、「Rye Whisky distilled in Sweden」のように種別名のすぐ隣に国名を書くか、国名を別の場所に書くときは種別名の前に「American type」を付ける。ライのマッシュから蒸溜したウイスキーは米国内でしか造れない。




