ライトウイスキーとは|160プルーフ超で蒸溜する米国の区分
本ページにはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。
ライトウイスキーは、米国の連邦規則27 CFR 5.143が定めるウイスキーの区分の一つで、穀物の発酵もろみを160プルーフ(アルコール分80%)を超える度数で蒸溜し、使用済みのオーク樽か焦がしていない新しいオーク樽で貯蔵したものを指す。条件は蒸溜の度数と樽で決まり、瓶詰めの度数はほかのウイスキーと同じ40%(80プルーフ)以上。造れるのは米国内だけである(同条(b))。
蒸溜の度数で分かれる区分
| 区分 | 蒸溜を終えたときの度数 | 貯蔵 |
|---|---|---|
| バーボン、ライ、ウィートなど | 160プルーフ(80%)以下 | 焦がした新しいオーク樽、125プルーフ以下 |
| コーンウイスキー | 160プルーフ以下 | 貯蔵するなら使用済みか焦がしていない新樽、125プルーフ以下 |
| ライトウイスキー | 160プルーフ超、190プルーフ(95%)未満 | 使用済みか焦がしていない新しいオーク樽 |
| ニュートラルスピリッツ | 190プルーフ以上 | 木の樽で熟成させない(グレーンスピリッツを除く) |
ウイスキーは全体の条件として190プルーフ未満で蒸溜するため、ライトウイスキーの幅は160プルーフ超から190プルーフ未満までになる。ここでいう度数は、蒸溜を終えて加水する前の度数だ(5.1)。原料は「穀物の発酵もろみ」とだけあり、バーボンのトウモロコシ51%以上のような比率の条件はない。穀物から190プルーフ以上で蒸溜してオーク樽で貯蔵したものは、ウイスキーではなくニュートラルスピリッツの一種「グレーンスピリッツ」になる(5.142)。
ラベルにライトウイスキーとある銘柄
樽と添加物の条件
表がライトウイスキーに認める樽は使用済みか焦がしていない新樽で、バーボンの条件である焦がした新樽は含まれていない。貯蔵期間の下限は書かれていない。ニュートラルスピリッツを混ぜることは認められず、着色料・香味料・ブレンド材料は使える。ただし、認証を受けた着色料(FD&C青色2号など)、カーミン、コチニール抽出物を加えると、区分名を改める扱いになる(5.155(c)(4))。
年数の書き方にも違いがある。4年未満のウイスキーは年数の表示が要り(5.74(b))、米国で造って使用済みの樽で貯蔵したウイスキーは原則として「stored __ years in reused cooperage」と書く。5.74(b)(4)はこの書き方の対象からライトウイスキーを外しているので、「__ years old」の形になる。
旧条文にあった1968年の日付
2021年4月1日版の規則集では、定義は5.22(b)(3)にあり、1968年1月26日以降に米国で160プルーフを超えて造られ、使用済みか焦がしていない新しいオーク樽で貯蔵したウイスキーとされていた。2022年2月9日公布の改正(T.D. TTB-176)で移った現在の5.143の表には、日付が入っていない。
ブレンデッドライトウイスキー
ライトウイスキーにストレートウイスキーを20%未満(アルコール分50%に換算したプルーフガロン基準)混ぜたものは、「Blended Light Whisky」か「Light Whisky—a blend」と表示する。ニュートラルスピリッツは混ぜられず、これも米国内でしか造れない。ストレートウイスキーが20%以上になると、表の「Blended Whisky」の条件(ストレート20%以上に、ウイスキーかニュートラルスピリッツ)に当たる。
製品名に出てくる例
当サイトでは、名前に Light Whiskey が入る製品をその他・ブレンデッドの種別に入れている。
- エスプレッソ・バレル・アメリカン・ライト・ウイスキーとサワー・エール・バレル・アメリカン・ライト・ウイスキー(モスウッドディスティラーズ、カリフォルニア州)
- 75-25リザーブ・ライト・ウイスキー(スターユニオンスピリッツ、イリノイ州)
出典
条文は2025年4月1日版(旧5.22は2021年4月1日版)。
この記事に出てくる銘柄
読んだあとの一本
Maker's Mark Kentucky Straight Bourbon Whiskyメーカーズ・マーク ケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキーバーボン・45%Amazonで探す ↗ 広告家で試すなら
- 道具加水用スポイト度数の高いものは、スポイトで水を2、3滴。それだけで香りが変わる。Amazonで探す ↗ 広告
- グラスグレンケアン グラスすぼまった口に香りがたまる形。ストレートはまずこれで。Amazonで探す ↗ 広告
- 本バーボンの本禁酒法の時代を越えてきた蒸溜所の話は、読みものとしても面白い。Amazonで探す ↗ 広告
※ Amazonの検索結果へのアフィリエイトリンクです。価格と在庫はリンク先でご確認ください。
よくある質問
- ライトウイスキーは度数の低いウイスキーですか。
- 違う。27 CFR 5.143のライトウイスキーは、蒸溜の度数が160プルーフ(80%)を超えることと樽の種類で決まる区分で、瓶詰めの度数はほかのウイスキーと同じ40%(80プルーフ)以上が条件である。
- ライトウイスキーとバーボンの違いは何ですか。
- 蒸溜の度数はバーボンが160プルーフ以下、ライトウイスキーが160プルーフ超190プルーフ未満。樽はバーボンが焦がした新しいオーク樽、ライトウイスキーが使用済みか焦がしていない新しいオーク樽である。ライトウイスキーには原料の比率の条件がなく、着色料・香味料・ブレンド材料も使える。
- 米国以外で造ったウイスキーをライトウイスキーと表示できますか。
- できない。27 CFR 5.143(b)は、ライトウイスキーとブレンデッドライトウイスキーを米国内でしか造れないものとしている。
- ブレンデッドライトウイスキーとは何ですか。
- ライトウイスキーにストレートウイスキーを20%未満(プルーフガロン基準)混ぜたもの。ニュートラルスピリッツは混ぜられない。ストレートが20%以上なら、表のブレンデッドウイスキーの条件に当たる。




