StillTheOne Distillery No. 4 Westchester Rye Whiskey スティル・ザ・ワン・ディスティラリー No.4 ウェストチェスター ライ ウイスキー
2009年創業のスティル・ザ・ワン・ディスティラリー(ポート・チェスター)が展開するウェストチェスター地域テーマの数字シリーズの一本。914はウェストチェスター郡の市外局番、287は同郡を横断する州間高速道路の番号、そしてこのNo.4はバレルのチャー(焦がし)レベルに由来するというユニークな命名法が印象深い。ポート・チェスターという地でハチミツ由来のウォッカから始まり、やがてジン、ラム、ウイスキーへと幅を広げてきた同蒸溜所の冒険心を示す。ニュージャージー州とも距離が近い立地から、ニューヨークとニュージャージー両州で流通する地場産クラフト蒸溜所として知られている。 同蒸溜所の地元であるウェストチェスター郡のために専用に栽培された100%ニューヨーク産ライ麦を使用する独自の契約農場プログラムが特徴的だ。アメリカン・オーク新樽の#4チャー(最も焦がしが強いレベル)で1年間熟成させ、45%ABV(90プルーフ)でボトリング。#4チャーは炭素の吸着層が厚く形成されるため、原酒の雑味を吸い取りながら深い焦がしのスモーキーさとバニラを付与する効果がある。樽名と地域の番号を組み合わせた命名は、ウェストチェスター郡への愛着と地産地消への誇りを同時に表現している。 香りにはハーブと胡椒のスパイス感が印象的で、その奥にキャラメルと焦がしオークの香りが続く。口当たりはドライでシャープ、ライ由来のスパイシーなキャラクターが明快に表れる。フレーバーには黒胡椒とシナモン、#4チャーに由来するわずかな苦いスモークが重なり、力強く個性的な構造を持つ。フィニッシュは中〜長め、乾いたスパイスの余韻が続く。914バーボンや287シングルモルトとの飲み比べでウェストチェスター産穀物の多彩な個性を体感できる。ニューヨーク都市圏に近い立地から、マンハッタンやブルックリンのバーシーンにも流通し始めており、「ロコール」消費を重視するニューヨーカーのウイスキー好きから注目を集めつつある。地元農家との協働と地域のアイデンティティを大切にする姿勢が、このシリーズの根底に流れる共通の精神だ。
| 蒸溜所 | StillTheOne Distillery (スティル・ザ・ワン・ディスティラリー) |
|---|---|
| 種別 | Rye |
| アルコール度数 | 45% |
| 熟成年数 | 1 Year |
| 備考 | 100% NY rye grown exclusively for distillery, #4 char new American oak, 45% ABV / 90 proof, 1yr |