Dry Land Straight R.O.C. Ryman Rye Whiskey ドライランド ストレート R.O.C. ライマン ライ ウイスキー
コロラド州ロングモントに拠点を置くドライランド・ディスティラーズは、ヘアルームグレイン(在来種穀物)にこだわった小麦ウイスキーで全米の注目を集めるクラフト蒸溜所だ。2024年7月、同蒸溜所は全米で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証(Regenerative Organic Certified®、以下ROC)を取得したストレート・ライ・ウイスキーの製造に成功し、「ドライランド・ストレート R.O.C. ライマン・ライ・ウイスキー」として発売した。リジェネラティブ・オーガニック認証とは、通常の有機農業認証を大幅に超える包括的な基準体系であり、土壌の健康と炭素固定・動物福祉・農業従事者の公正な報酬という3つの柱をすべて同時に満たした農場のみが取得できる最高水準の認証だ。コロラド州サン・ルイス・バレーで栽培された「ライマン・ライ」と呼ばれる品種のROC認証ライ麦を原料とし、コロラド州で初めてROC認定を受けたジョーンズ・ファームス・オーガニクスが穀物の農業パートナーを担っている。熟成にはケルビン・クーパレッジ製の新樽(チャー#4)が用いられ、2年以上の熟成を経てボトリングされた。2024年7月27日の初回リリースは約100本という非常に限られた数量であり、最初の12本はリリースイベントでのサイレントオークションにて、一切加水していないバレルストレングスの状態で競売にかけられた。コロラド産のスパイシーで力強いライ麦の個性を活かしたアロマは、ドライスパイス・シリアル・穀物系の甘みが主軸をなし、余韻は長くクリーンだ。農業の持続可能性と蒸溜哲学が完璧に一致した、コロラドのクラフト蒸溜の未来を切り開く意欲的な傑作として高い関心を集めている。スパイシーなライ麦の香りは乾燥した草原の風を思わせ、口当たりはクリーンで力強く、グレイン由来の素朴な旨みとドライスパイスが交錯する。フィニッシュはキャリンと長く、スパイシーな余韻が後を引く。環境再生農業という崇高な理念と、コロラドの大自然の恵みを一本のボトルに閉じ込めたこの作品は、単なるウイスキーを超えて農業と蒸溜文化の交差点を示す象徴的な存在だ。クラフト蒸溜ファンのみならず、持続可能な農業や食文化に関心を持つ人々にとっても特別な意味を持つ一本といえるだろう。
| 蒸溜所 | Dry Land Distillers (ドライ・ランド・ディスティラーズ) |
|---|---|
| 種別 | Rye Whiskey |
| 備考 | 全米初のROC認定ストレート・ライ。2024年7月リリース。約100本の極小ロット。バレルストレングスバージョンも存在。 |