Phyllis & Her Walk in the Woods Double Oaked Rye フィリス&ハー・ウォーク・イン・ザ・ウッズ ダブルオーク・ライ

バーモント州モンペリエに本拠を置くカレドニア・スピリッツは「バーヒル・ジン」で全米から高い評価を受けてきた蒸溜所だが、長年にわたって積み重ねてきたウイスキー製造への投資が近年ついに花開き、「フィリス」ブランドのウイスキー・シリーズとして結実した。「フィリス」の名は蒸溜所社長ライアン・クリスチャンセンの祖母に由来するもので、その人への深い尊敬と愛情がブランドの核心に流れている。2024年12月に「フィリス・バーモント・ライ・ウイスキー」がコア表現として93プルーフでリリースされることに先立ち、実験的フィニッシュ・シリーズ「フィリス&ハー・ウォーク・イン・ザ・ウッズ」が2024年に発売された。このシリーズはバーモント州産有機穀物100パーセントで造られたライウイスキーをベースに、世界各地の特別なカスクでフィニッシュを施す実験的なコレクションで、ポート・カスク・フィニッシュ・トカイ・カスク・フィニッシュ・ダブルオークの三種が同時に市場に投入された。「ダブルオーク」は同蒸溜所が所有する最も成熟した複雑なライウイスキー樽と比較的若い樽をていねいにブレンドし、使用済みモスカテル・ワイン樽と使用済みライ樽でダブルフィニッシュを施した重層的な構造を持つ一本だ。バーモントのライグレイン由来の豊かなスパイス感と果実の深みが前面に出た後、ウォーム・ペストリーやスパイスドクッキーを想起させる温もりある香りへと変化していく奥行きのある味わいが魅力。蒸溜所の「ランドクラフテッド」哲学——農業とカクテル文化を再接続するという理念——を体現する製品として、Breaking BourbonやDrinkhackerなど多くの批評媒体から高い評価を受けた話題の一本。バーモントの四季を通じて丁寧に育まれた穀物と風土の表現として、地域テロワールの力を存分に感じさせる実験的傑作だ。モンペリエの蒸溜所を訪れた際にはこのシリーズを含む多彩なウイスキーのテイスティングが楽しめ、バーヒル・ジンで培ったボタニカルへの繊細な感覚がウイスキー造りにも活かされていることを肌で感じることができる。

蒸溜所Caledonia Spirits (カレドニア・スピリッツ)
種別Rye Whiskey
備考Moscatel wine cask + ex-Rye double finish; Walk in the Woods 2024 collection; reviewed Breaking Bourbon, Drinkhacker
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