Same Old Moses Tawny Port Finish Bourbon セイム・オールド・モーゼス タウニー・ポート フィニッシュ バーボン
オクラホマ州グスリーに拠点を置くワンダーフォーク・スピリッツは、同州で最初の合法的蒸溜所として知られており、フィニッシュ熟成技法を巧みに駆使した「セイム・オールド・モーゼス」シリーズで全米のウイスキー愛好家の注目を集めている。このタウニー・ポート・フィニッシュ・バーボンは、4種の穀物を配合した4グレイン・バーボンをニューアメリカンオーク樽で4年間熟成させた後、さらに14ヶ月間、熟成済みのタウニー・ポート空き樽でのダブルバレル仕上げを施したフィニッシュ作品だ。タウニー・ポートはポルトガルのドウロ渓谷で造られる酸化熟成型の甘口強化ワインであり、樽の中での長期酸化熟成によってドライフルーツ・ナッツ・キャラメル・バタースコッチという非常に複雑で甘みのある風味プロファイルが構築される。バーボン固有のバニラ・キャラメル・グレインスパイスという骨格に、このタウニー・ポート樽が14ヶ月かけて浸透させる深紅のドライチェリー・プラム・ブランデー漬けレーズン・アーモンドの風味が重なることで、二重に複雑な甘みの体験が生まれる。ノーズにはバタースコッチ・ドライチェリー・バニラとともに、芳醇な深紅のフルーツ・プラム・アーモンドのアロマが漂い、バーボン固有のオレンジピール・タバコ・カラメルが下支えする。口当たりは柔らかく豊かで、タウニー・ポート由来のほんのりスモーキーで甘い余韻が長く続く。ブルーラベルとして識別されるセイム・オールド・モーゼスの上位フィニッシュラインとして位置づけられ、オクラホマ・カンザス・ネブラスカ・ミズーリ・アーカンソー等の中南部諸州で流通している。タウニー・ポートの空き樽が持つ豊かな風味の蓄積は、14ヶ月という比較的長いフィニッシュ期間をかけてじっくりとバーボンの骨格に浸透し、単なる表面的な着色ではなく原酒の奥深くまでフルーティーで甘美なキャラクターを染み込ませる。ワンダーフォーク・スピリッツが蒸溜所の存在するオクラホマ州の強い風土と、国際的な樽熟成文化を融合させたこの一本は、中南部の新世代クラフト蒸溜を代表する作品だ。PXシェリー版との飲み比べも興味深く、フィニッシュ樽の違いがバーボンの個性をどのように引き出すかを探求するのに最適な蒸溜所といえる。
| 蒸溜所 | WanderFolk Spirits (ワンダーフォーク・スピリッツ) |
|---|---|
| 種別 | Bourbon |
| 備考 | 同シリーズの「PXシェリー・フィニッシュ」「ダブルバレル・4グレイン」「ダブルバレル・ライ」とは別ラインのタウニー・ポート仕上げ版。ブルーラベル識別。 |