Switchgrass Spirits American Single Malt Whiskey スウィッチグラス・スピリッツ アメリカン シングルモルトウイスキー
ミズーリ州セントルイスのクラフト蒸溜所スウィッチグラス・スピリッツが放つアメリカン・シングルモルトは、クラフトビール醸造の伝統を蒸溜の世界に持ち込んだ意欲作である。99.5%のペールエール2列大麦と0.5%のダークチョコレートモルトという個性的なマッシュビルから生まれた原酒を、ミズーリ産ホワイトオークの新樽で5年以上じっくりと熟成させた。カスクストレングス(116.2プルーフ)でボトリングされたシングルバレルリリースも存在し、ランドールズ等の小売店向けにプライベートピック販売されることもある。蒸溜所の代表作であるボトルドインボンドのライウイスキーが持つスパイスと骨格の強さとは対照的に、このシングルモルトは穏やかで果実みのある仕上がりが特徴だ。ビール醸造で培ったオングレイン蒸溜とスウィートマッシュ発酵の技術をウイスキー製造に転用することで、他のクラフト蒸溜所では得られない独特のテクスチャーと風味の深みを実現している。タートチェリー、ダークチョコレート、焼きたてのパンを思わせる複雑な香りが鼻腔をくすぐり、フィニッシュはミズーリオークの骨格がしっかりと感じられる長く満足のいくものだ。ビール文化とウイスキー文化の最良の部分を融合させたスウィッチグラスならではの個性が光る入手困難な一本だ。民主的な職場運営とクラフト精神が生み出す、この蒸溜所ならではの独創性を強く感じさせる作品であり、アメリカン・シングルモルトの多様性を示す優れた一例でもある。ビール醸造家としての経験を持つ創業メンバーが手がけるこの蒸溜所は、モルトウイスキーに対する深い理解と哲学があるからこそ、この一本のような複雑でバランスのとれたシングルモルトが生まれる。ミズーリ州の大地とビールとウイスキーの職人技が出会った場所から誕生したこの一本は、クラフト蒸溜の可能性を広げる先駆的存在だ。セントルイスという都市のクラフト文化を背景に生まれたこのシングルモルトは、アメリカン・ウイスキーの未来を示している。
| 蒸溜所 | Switchgrass Spirits (スウィッチグラス・スピリッツ) |
|---|---|
| 種別 | American Single Malt |
| アルコール度数 | 58.1% |
| 熟成年数 | 5 |
| 備考 | 2022 release; mash bill 99.5% Pale Ale 2-Row Barley, 0.5% Dark Chocolate Malt; single barrel expressions bottled at 116.2 proof; also available at lower proofs |