Sugar House Distillery Malt Whisky シュガー・ハウス・ディスティラリー モルト・ウイスキー

ユタ州ソルトレイクシティのシュガー・ハウス地区に位置するシュガー・ハウス・ディスティラリーが手がける、100%モルト大麦を原料としたアメリカン・シングルモルト・スタイルのウイスキー。スコットランドや日本のシングルモルト文化に触発されながらも、ロッキー山脈に育まれたアメリカの蒸溜精神を独自の形で表現した先駆的な製品だ。2014年に蒸溜所の最初期ラインナップのひとつとして仕込みを開始した本作は、バーボンやライウイスキーとは一線を画すアメリカン・モルト・ウイスキーの可能性を体現している。ペール・ウィーン・ハニーといった複数のモルト種を慎重に選択・ブレンドした100%モルト大麦を原料とし、手作業で厳選した酵母を用いた発酵プロセスにより穀物由来の自然な風味の複雑さを最大限に引き出す。スモールバッチでの少量生産にこだわっており、大量生産ラインにはない職人的な仕上がりと、季節ごとの微妙なバリエーションが楽しめる点も大きな魅力だ。ユタ州という内陸乾燥高地の独特な気候条件は、海岸沿いや湿潤地帯で造られるシングルモルトとは異なる熟成パターンを生み出しており、その独自のテロワールが本製品に個性的な風味を与えている。ノーズにはシリアルの自然な甘みとほんのりとしたハニーノート、微かなオーキーな樽香が感じられ、口に含むとモルトのふくよかな甘さと穀物感が優しく広がる。フィニッシュは比較的クリーンで、モルト本来の穏やかな余韻がしばらく持続する。スコッチや日本のシングルモルトに親しんできたウイスキーファンがアメリカの新しいスタイルを探求する際にも最適な一本。ユタ州はモルモン教の影響から禁酒の文化的背景を持つ地域でもあるが、近年のクラフトスピリッツの台頭がこの地域の酒文化を大きく変えつつある。シュガー・ハウス・ディスティラリーはそのパイオニアとして、高標高ならではの蒸発特性や昼夜の温度差が生み出す独自の熟成環境を活用し、ユタ産スピリッツの新たな可能性を切り開いている。

蒸溜所Sugar House Distillery (シュガー・ハウス・ディスティラリー)
種別American Single Malt
備考Confirmed on official Sugar House Distillery website (sugarhousedistillery.net/sugar-house-distillery-malt-whisky/). 100% malted barley, uses Pale, Vienna, and Honey malt varieties. Small batch production since 2014.
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