Mary Dowling Tequila Barrel Finished Kentucky Straight Bourbon メアリー・ダウリング テキーラ樽フィニッシュ ケンタッキー ストレート バーボン

メアリー・ダウリング・ウイスキー社は、ケンタッキー・バーボン殿堂入りのウイスキーメーカー、カベ・ザマニアンとペルノ・リカール社の合弁事業として誕生したブランドだ。同社が讃える歴史的人物メアリー・ダウリングは、禁酒法施行前夜のアメリカで最も影響力のあった女性蒸溜家のひとりであり、禁酒法が施行されると自身の蒸溜所をメキシコのシウダードホアレスに移転させ製造を続けた唯一の蒸溜所オーナーとして知られる。まさにその「メキシコとの縁」にインスパイアされた製品がこのテキーラ樽フィニッシュ・バーボンだ。 マッシュビルは70%コーン、25%モルテッドライ麦、5%モルテッドバーリーというやや高ライ麦比率で構成され、ケルビン・クーパレージ製のアパラチアン・アメリカン・オーク製の新樽で3年間熟成させた後、シェリーでシーズニングされたテキーラ樽でさらに1年以上のフィニッシュを施す。93プルーフ(46.5%ABV)でボトリングされるこのバーボンは、複雑な二段階の樽経歴から生まれる重層的なフレーバープロファイルを持つ。 アロマはフレッシュなオレンジの柑橘感と温かいシナモンとハチミツが共存し、ほんのりと花のような甘さも漂う。パレートでは焙煎アーモンドとリッチなオーク、高ライ麦由来のスパイシーなビットが複雑に絡み合い、テキーラ樽が加えるアガベ系のかすかな植物感が個性的なアクセントになる。フィニッシュはユーカリとジンジャースナップのような清涼感があり、食後酒としても申し分ない。ジェンダー先駆者を讃えるストーリー性と高い完成度が融合した、現代アメリカン・バーボンの意欲作。 メアリー・ダウリング・ウイスキー社は単なるフレーバーの実験ではなく、バーボン産業においてほとんど語られてこなかった女性開拓者の物語を世に伝えるという使命を担っている。テキーラ樽フィニッシュというメキシコとの縁をボーボンに刻み込むことで、歴史的人物メアリー・ダウリングの行動力と国際的な視野をウイスキーそのものに体現した傑作といえる。
| 蒸溜所 | Mary Dowling Whiskey Co. (メアリー・ダウリング・ウイスキー・カンパニー) |
|---|---|
| 種別 | Bourbon |
| 備考 | 93 proof/46.5% ABV。テキーラ樽(シェリーシーズニング済み)で1年以上フィニッシュ。高ライ麦マッシュビル |