Fort Hamilton Distillery Single Barrel Bourbon Whiskey フォート・ハミルトン・ディスティラリー シングルバレル バーボン ウイスキー

ブルックリンでのエイジングにこだわるフォート・ハミルトン・ディスティラリーが、シングルバレル・ライで築いた名声をバーボンにも広げたコアラインナップの重要作。2016年にブルックリン発のライ・ウイスキーブランドとして立ち上がった同蒸溜所は、禁酒法以前のニューヨーク・ライ・ウイスキーの遺産を現代に受け継ぐことを使命とし、やがてバーボンという新たな領域にも挑戦してきた。スコッチウイスキー専門家のコンサルタントを迎え入れるなど、品質への真摯な取り組みが評価されている。 ニューヨーク州ハドソン・バレーのタコニック・ディスティラリーで蒸溜後、ブルックリンへ移送して熟成させるという独自の二段階製法が特徴的だ。ハドソン・バレー産の非GMOコーン85%、ウィンター・ライ10%、二条モルテッドバーリー5%という丁寧に設計されたマッシュビルで仕込み、53ガロンの#3チャー・アメリカン・ホワイト・オーク新樽で4年半熟成を行う。95プルーフ(47.5%ABV)で瓶詰めされ、Whisky Advocateでも取り上げられた信頼性の高い表現だ。 香りにはバニラとバタースコッチの柔らかな甘みが立ち、淡いシナモンとナッツのニュアンスが寄り添う。口当たりはシルキーでバランスが整っており、コーンの穀物感とオークの甘みが心地よく展開する。4年半という熟成がもたらす複雑さは穏やかで飲みやすく、ライのスパイスは控えめながらアクセントとして機能する。フィニッシュは中〜長めで、バニラとドライ・オークが温かく尾を引く。シングルバレル・ライとの比較でニューヨークのテロワールを多角的に楽しめる。ブルックリンという都市で熟成されたバーボンという点でも稀有な存在であり、ニューヨーク州産の農産物からブルックリンのストリートカルチャーまで、アーバンなウイスキーのあり方を体現している。バーボンとライの間で揺れるファンに特に響く一本だ。フォート・ハミルトンはブルックリンという地でライ・ウイスキーを復興させた先駆者として知られており、このバーボンは同蒸溜所がニューヨークの蒸溜文化の多様性を広げていくというビジョンの証明でもある。ライ好きが初めてバーボンに踏み込む際の最適な橋渡しにもなる一本だ。
| 蒸溜所 | Fort Hamilton Distillery (フォート・ハミルトン・ディスティラリー) |
|---|---|
| 種別 | Bourbon |
| アルコール度数 | 47.5% |
| 熟成年数 | 4 Year |
| 備考 | 4.5yr, 47.5% ABV / 95 proof; 85/10/5 HV non-GMO corn/rye/barley; distilled Taconic, aged Brooklyn |