Big Bottom Port Cask Finished Bourbon ビッグ・ボトム・ポート・カスク・フィニッシュド・バーボン
オレゴン州ヒルズボロのビッグ・ボトム・ディスティリングが誇る複数受賞歴を持つ看板製品のひとつ、ポート・カスク・フィニッシュド・バーボンである。ライ麦36%という比較的ライ比率の高いマッシュビルのバーボンをベースに、10年熟成のタウニー・ポートワイン樽で6ヶ月間追加熟成を施したフィニッシュ系ウイスキーの傑作として業界内で幅広く高く評価されている。ポートワイン樽由来の濃厚な赤果実感、具体的にはブラックチェリー、プラム、干しブドウなどの風味と、バーボン本来のコーン由来の甘みが見事に融合している。バニラとキャラメルの甘い基礎の上に甘酸っぱいドライフルーツの複雑なレイヤーが広がる重層的な味わいは、バーボン愛好家とシェリー・ポートワイン愛好家の双方を満足させる稀有なバランスを持つ。余韻は長く甘美で、酒精強化ワイン特有のコク深さが心地よく続く後味を楽しめる。91プルーフ(45.5%)というプルーフ設定はフィニッシュ系バーボンの中でも飲みやすい部類に入り、ロックやストレートで悠然と向き合うのに最適だ。バーロー・トレイル・ポート・カスク・フィニッシュとも呼ばれるこのシリーズは、2010年の創業当初から独立ボトラーとして磨いてきたビッグ・ボトムの目利き力とカスタム・フィニッシュへのこだわりを最もわかりやすく体現した、同蒸溜所の代名詞的な存在感を持つ製品だ。独立ボトラーとして世界中のウイスキーを選定・販売してきた同蒸溜所の創業者テッド・パッパスが培った、樽とウイスキーの組み合わせに対する深い洞察力が、このポート・カスク・フィニッシュに結実している。10年熟成のタウニー・ポート樽という素材の選択ひとつに、彼の長年のバイヤー経験が凝縮されており、単なるバーボンを超えたシグネチャー作品として蒸溜所の地位を確立している。フィニッシュ系バーボンという製法は今日では珍しくなくなったが、10年熟成のポート樽を選定し6ヶ月というフィニッシュ期間を設けるというビッグ・ボトムの判断は、独立ボトラー時代に鍛えた経験から生まれた精緻な判断力の産物だ。
| 蒸溜所 | Big Bottom Distilling (ビッグ・ボトム・ディスティリング) |
|---|---|
| 種別 | Bourbon |
| 備考 | 91 proof / 45.5% ABV; 36% rye mash bill; finished 6 months in 10-year Tawny Port barrels; multiple award winner; also known as Barlow Trail Port Cask Finish; Hillsboro, OR |