J.P. Trodden Cask Strength Bourbon Whiskey J.P. トロデン カスクストレングス バーボン ウイスキー
J.P.トロデン蒸溜所は2010年にウッディンビルで設立されたワシントン州初の専業バーボン蒸溜所であり、創業者マーク・ネスハイムが祖父トロデンへの敬意を込めて名付けたブランドだ。ウッディンビルでの約10年にわたる活動を経て、増大する需要に応えるべく現在はワシントン州マルトビーに移転した新施設で生産を続けている。コーン70%・冬小麦30%というシンプルで一貫したマッシュビルを基軸に、熟成年数・強度・スタイルを変えた多彩な表現でラインアップを構成するのがJ.P.トロデンの哲学だ。このカスクストレングス・バーボンは4年以上ニューアメリカンオーク樽で熟成させた原酒を、チャコールフィルタリングや加水調整を一切施さずに樽から直接瓶詰めしたもので、110プルーフ(55%ABV)という力強い強度で提供される。冷却ろ過を行わないことで樽熟成が生み出した天然の脂質・エステル類・テクスチャーがそのままグラスに届き、ワシントン州の激しい四季の変化と冬小麦の自然な甘みが正直に表現されている。香りはリッチなキャラメル・メープルシロップ・ソフトなバニラが層をなし、ほのかなトーストとバーボン特有の穀物のニュアンスが続く。口当たりは力強さとまとまりを同時に備えており、熟したストーンフルーツ・クローブ・スパイシーな黒胡椒が複合的に展開する。フィニッシュには長く続くウォームスパイスと、ほんのり焦がしたマシュマロのような甘さが残り、余韻が心地よく伸びる。ワールド・スピリッツ・コンペティションでダブルゴールドを受賞した実力がそのまま凝縮されており、少量の水を足しながらじっくりと味わうのに最適な逸品だ。ワシントン州の気候は春・夏・秋・冬それぞれが原酒に異なる影響を与え、冬の冷え込みが樽の収縮を促してウイスキーを濃縮させ、夏の温暖な気候が樽からの風味抽出を加速させる。この自然の力を借りた4年間の熟成が、カスクストレングスという加水なしの形態で最もダイレクトに体験できるのがこのボトルの醍醐味だ。J.P.トロデンの原点であるコーン70%・冬小麦30%というマッシュビルの持つ繊細な甘さとコクが、ハイプルーフの中でも崩れずに存在感を発揮している点に、このブランドの真骨頂が宿っている。
| 蒸溜所 | J.P. Trodden Distilling (J.P.トロッデン・ディスティリング) |
|---|---|
| 種別 | Bourbon |
| 熟成年数 | 4 Years |
| 備考 | 110プルーフ(55%ABV)のバレルストレングス版。既存の「Black Label Small Batch」「6-Year Reserve」「10 Year Old」とは別ラインとして確認。 |