Crowded Barrel Whiskey Single Malt of Confidence クラウデッド・バレル シングルモルト・オブ・コンフィデンス
クラウデッド・バレル・ウイスキー・カンパニーは、テキサス州オースティンを拠点とする「世界初のクラウドソース型蒸溜所」として全米クラフト業界の注目を集める革新的な存在だ。Patreonを通じてウイスキー愛好家コミュニティ「ウイスキー・トライブ」が、使用するマッシュビルの選択から発酵期間、熟成に使用するカスクの種類、ボトリングのタイミングにいたるまで製品にかかわる全ての意思決定に直接参加するという独自モデルを採っており、クラフト蒸溜所のあり方そのものを根本から問い直す存在として高く評価されている。「シングルモルト・オブ・コンフィデンス」はそのコミュニティが投票で実現させたアメリカン・シングルモルト・ウイスキーで、100パーセントのモルテッドバーリーのみを原料として使用し、使用済みオーク樽で16ヶ月間熟成させた後、116.8プルーフ(58.4パーセントABV)というハイアルコール・バレルプルーフ仕様でボトリングされた一本だ。一切の加水を排除することで麦芽由来の穀物感とオーク由来の複雑な風味が余すことなく引き出されており、ストレートで口に含むと重厚な甘みと力強いスパイスが交互に押し寄せ余韻は長く深い。テキサスの温暖な気候が熟成を大幅に加速させるため、16ヶ月という比較的短い熟成期間にもかかわらず凝縮感のある深みある味わいが生み出されている点は特筆に値する。スコッチのシングルモルトに親しんだ愛好家にとっても多くの発見をもたらすアメリカン解釈の一本であり、アメリカン・シングルモルトというカテゴリーのポテンシャルを示す実験的かつ先進的な作品として業界内外から注目されている。コミュニティの民主的な意思決定から生まれた製品であることをラベルにも明示しており蒸溜所としての透明性と遊び心を体現している。入手はウイスキー・トライブのメンバーが優先権を持つ独自流通モデルのため一般市場では難易度が高いが、それ自体がこの蒸溜所の哲学の一部をなしている。アメリカン・シングルモルトが世界的に注目を集める今この時代に、テキサスから生まれた実験的な挑戦として忘れがたい一本だ。
| 蒸溜所 | Crowded Barrel Whiskey Co. (クラウデッド・バレル・ウイスキー・カンパニー) |
|---|---|
| 種別 | American Single Malt |
| アルコール度数 | 58.4% |
| 備考 | 100% malted barley, 16 months in used oak, 116.8 proof / 58.4% ABV |